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子供のピアノ|「やってもできない。弾けない」という子は逆に弾けるようになります。

一日一回協定
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Kenです。

避暑地で書けたら良いなと思っていたら本当に避暑地に来てしまいました。蓼科です。
うわさには聞いていましたが、今年の猛暑が嘘のように“冷房が要らない。”そして、晩は“長袖がいる。”同じ日本でもこんな“ところ”があるんですね。驚きです。


そして、北海道、常呂(ところ)から、息子がいよいよ帰ってきます。このメールが届く頃には、我が家は、もとどおり賑やかになっているはずです。

それでは、第10号の始まりです。

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目次
  ♪「やってもできない。弾けない」という子は逆に弾けるようになります。
  ♪一日一回協定の具体的方法その6
  ♪毎年2回はやめたいという我が息子の話~ その10
  ♪お便り紹介
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〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓やめないピアノ・エレクトーン楽しい家庭練習〓〓〓〓〓〓〓                      2004年8月21日(土)  

第10号 
「やってもできない。弾けない」という子は逆に弾けるようになります。
発行 ken
mail: kens-pro@mx.biwa.ne.jp
http://www.geocities.co.jp/Hollywood/2978/
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◆ 「やっても弾けない。」という子供さんの声を聞くときがあります。お母さんも困惑してらっしゃいます。

「練習しようと声をかけても、嫌がります。練習したら弾けるようになるといって聞かせても鍵盤に向かってくれないんです。」

◆ うちの息子も「やってもできない。」とごねました。一回協定を結んだ時にまず、確認したことですが、宿題の曲が”今いったいどこまで弾けているか” というのが大事だということです。

「やってもできない弾けない」といわれると、こちらは全く弾けないんだなと思いますが、弾かせてみると途中まではできていたりします。

全く弾けないわけではないんです。

0%じゃないんです。

◆ ところが反対に息子は一部分がうまく行かないことを、

”まるっきりだめ”

”全然出来ない”

”僕はやっても弾けない”と思っていたわけです。

◆ 曲は8小節とか16小節とかのものが多いですが、大体4、8、12、16小節あたりが、決まって難しかったりします。出来ていないとおっしゃる場合もここが出来ていないことが多いです。逆にここ以外は弾けていることが多かったりします。(ちょっと文面では伝えきれませんが、試しに最近練習した楽譜を見てください。どの部分を難しがってらっしゃいましたか?)


◆ もうすこし細かくいいます。仮に4小節の曲で、4小節目が難しくて弾けないのだとしたら、あとの3小節はつまりながらでも弾けたりしませんか?すると、75%は弾けていることになります。また、8小節の曲だと、前半の4小節の繰り返しだというパターンが多いので(最後の8小節目はちょっと違うでしょうが)そうすると最初の3小節が弾けただけで全体の4分の3は弾けていることになります。


◆ 「やっても出来ない。やっても弾けない。」という言葉は、自信を失っているところから来ているかもしれません。そのままにしておくと、やがて劣等感に変わっていきます。“得意”と“不得意”の境目です。

こどもさんだけではありません。


時にはお母さんたちも「好きじゃなかったんだ。才能がなかったんだ。」と同じように失望感を持つことがあります。でも、決してそんなことはありません。正しい練習方法でコツコツと続けて練習すれば、必ず弾けるようになります。練習方法はご担当の先生が日頃からおっしゃっている内容です。


◆ やっても出来ないのではなくて、すぐには出来ない難しいポイントがいくつかあるので最後までスムーズに行かないだけだということです。


◆ 子どもにそこら辺をわかりやすく説明して、決して出来ていないわけではないと信じてもらう必要があります。ただ、子供は自信をなくしているわけなので、まずはお母さんが、やっつけるべきにっくき敵(4小節目かもしれませんし、16小節目かもしれません。)を見つけてあげましょう。

「必ず弾けるようになるから、もう少し頑張ってみよう。一度お母さんに聞かせてみて。」


と促してあげてください。


つっかえるところが見つかったら、次にその部分を弾くための方法ですが、一番いいのはご担当の先生にお尋ねになることです。(お母さんがお尋ねになるも良し、子供さん自身でお聞きになるのも良いと思います。)我が家で試した方法は次回にお伝えします。



◆ 「出来た。弾けた」までもう少しです。「やっても出来ない、弾けない」というセリフは、そこまでやったからこそ言えるわけですよね。



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  ♪一日一回協定の具体的方法その6
  
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◆ 一日一回(実際は一日2回ですが)協定が結べた堤さん・・


~協定を結んで練習を始めて一ヶ月が過ぎました。

Ken:    「提案があるんですが、聞いてくれます?お父さんの誕生日に弾いてくれた曲はどんな曲でした?」


お母さん: 「普段弾いているレッスン曲です。」


ken:    「その曲でいいですから、マラソンコンサートに出演してくださいません?今度近くのデパートで沢山の買い物客の前で小さなステージを作ってミニコンサートをするんです。」

お母さん: 「待ってください。まだちゃんと弾けていないし無理だと思うのですが。」

ken:    「ご本人がもし、出たいといったら反対する理由はありますか?」

お母さん: 「それは、ありませんけど。でもきっと嫌がると思うんですけど。」

ken:    「直接お願いしていいですか?」

お母さん: 「いいですけど・・・。」

~お父さんの誕生日に曲をプレゼントした堤君。きっとお父さんが喜んでくれるからと思ったんじゃないでしょうか。“自分の演奏が人に喜んでもらえる体験”はとても大事です。

※ マラソンコンサートとは街角コンサートです。商業地やお祭りなど。最近ではデイケアセンター等の福祉施設でも行っています。幼稚園から一般の方までエレクトーンやピアノを人前で演奏したい方なら
誰でも参加できます。発表会ほど大きなものではありません。気軽に参加できます。お近くの楽器店や音楽教室でもあるかもしれませんね。



このマラソンコンサートで、自分の演奏を喜んでもらえる体験をもっともっと感じてもらおうと考えました。
   


そして、ご本人に電話を代わってもらいました。

Ken:   「お願いがあって電話したんだけど、聞いてくれるかな。」

堤くん: 「うん」

ken:   「今度、デパートに来るお客さんの為にコンサートをするんだけど、小学生のお友達が弾いてくれるととってもお客さんが喜んでくれるから、弾いてくれる子を探してるんだけど弾いてくれないかな。」

堤君:  「うん」

ken:   「弾いてくれる?」

堤君:  「うん」

ken:   「本当に?」

堤君:  「うん」

ken:   「よかったぁ。おじちゃん弾いてくれる子を探す仕事をしているから、とっても助かるよ。ありがとう。」

堤君:  「うん」

ken:   「じゃあ、お母さんと弾く曲を考えておいてくれる?それともう日が無いから練習しておいてね。」

堤君:  「うん」

ken:   「もう一度お母さんと代わって下さい。」

堤君:  「うん」

ふたりの会話をお母さんに説明しました。



Ken:   「うん。としか言ってくれてなかったけど、どんなご様子ですか・」

お母さん:「えらく喜んでいますよ。何にもわかってないんじゃないでしょうか。心配です。」

ken:    「おそらくそうでしょうね。でも喜んでらっしゃるのならいかがですか?練習のお約束もしましたからがんばってくださいね。」
お母さん: 「はぁ・・・。」

なにやら強引に出演を取り付けた形になってしまいましたが、このキッカケがお母さんの予想を大きく覆す結果となりました。続きは次回に・・・

 
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毎年2回はやめたいという我が息子の話~ その10

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■ さて、次から次へと新しい話題を我が家に持ち込む我が息子。今度は卵を10個買ってきました。
有精卵だそうです。もしかして、孵化さすつもり?ひよこが見たいんですって。ダンボールに10個の有精卵とアンカを入れています。


「インターネットで調べて!!」と飛びついてきました。


息子の話だと21日で孵化するそうです。私は正直興味ありませんが、妻も結構ブリーダーで、その気になっているのでしばらくつき合わされそうです。妻はめだかにカブトムシ、鈴虫にかたつむりと繁殖を成功させた実績があります。さて今回はどうなるか。


■ ひさしぶりに休みが取れました。毎年ある決まった場所で写真を撮ります。今年でもう14枚目になりました。ここ3,4年息子はまともな顔で写ろうとはしません。ふざけてばかり。その後プロのピアノコンサートに行きました。


息子は「ええっ。2時間も。僕、家で待ってるわ。」と引き気味でしたが、強制的に聴かせました。夕方家に帰ったときに「ドッジボールの練習を手伝って。」と言ってきたので、1時間ほど付き合いました。今彼の関心事は、やはりドッジボールとひよこの孵化のようです。


■ 毎日の練習の話に戻ります。一日一回協定を始めてから1年以上、練習表をつけ始めてから11ヵ月めに入りました。すごーいと思いながら、牛歩のあゆみです。そんな息子の現在の曲は次の発表会に向けて、なんとベートーベンの”ソナチネ”を弾いています。ただし、練習を任せておくと指番号はむちゃくちゃで#や♭は見事に飛ばしていくので、手遅れにならないうちに突っ込みを入れておきました。さあ、公表したぞ。親子とも背水の陣です。

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♪お便り紹介♪

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今回もいただいたメールをご紹介いたします。


~以下本文

こんにちは。

つい最近から、購読したものです。我が娘(昨日で7歳)も、練習嫌いです。その要因の1つで、私が働いているために、帰宅が遅いというのがあります。学校が終わったら、学童へ行き、帰宅は7時近くになります。ですから、疲れてしまうのです。


でも、習うという事は、好きらしく「止めてもいいよ」といっても、続けるといいます。ただ、練習が・・・。

私自身は、子どもに弾けるようになってほしいなと思う反面、あんまり上達しないなら、毎月の月謝も痛いなぁと思ってしまいます。なので、1日1回協定を結び、失敗しても1回でいいよと始めました。
とりあえず、1回しています。

しかし、先日母がきて、そんなバカなやり方があるか!と意見のバトルになり、私は、沢山練習する気持ちが植えつくまで待つといったのですが、そんなのいつになるか分からない。娘みたいなタイプは、ビシビシと厳しく10回位練習しないと伸びない!と言い、娘が10回練習するまで見ていました。
出来たら、誉めて拍手していました。たまたま、その曲がうまくなって、ほらね、見て御覧なさい!
何回も練習すればうまくなるのよ!と鼻高々と帰っていきました。

確かに・・・。でも、長く続かないと思うのです。素質がない、まだ判断できる年ではないと思うのですが、ただ、習わせておくのがよいとも思わないし、ピアニストを目指しているわけでもないのですが、将来幼稚園の先生になりたいといっているので、先生はピアノが弾けないと駄目だよとだけは、言っているのですが・・・。

継続するか、ここで、1度止めて、時期が来たら復活させるか。これから、どうすべきか迷っています。
何か、良いアドバイスがありましたら、ご助言お願いします。



Ken:

一日一回協定は、自ら練習する習慣を身につけるための取り掛かりなので早急に成果を望まれるのは
少々難しいと思います。子供さんが練習を嫌がり、自信をなくしているとしたらその状態になるまで積み重なった月日があったと思いますから、取り戻すにもある程度時間がかかると思います。


ただし、瞬間的にビシビシとやって遅れを取り戻すことは方法として有効な場合があります。その日のうちに最終的に弾けるようになれば自信を取り戻すキッカケになることがあるからです。
ですからビシビシとやるときは必ず弾けた状態にしてあげてください。

弾けないままその日をフィニッシュすると次の日から親子ともかなり辛いです。
(経験があります。)

弾けるようになったとして・・・

やはり次の日からの練習は協定を組むことが良いのではないかと私は思います。ここまで弾けるようになっているのですから、少ない回数でも仕上がりが早いと思いますよ。さて、子供さんがやめたくない。続けたいと思っている気持ちが大切だと感じました。

親にとって些細な動機でも子供にとってはとても大事なことがあるかも知れません。幼稚園の先生にあこがれをお持ちで、そのためのピアノレッスンであるのならピアノを弾いている幼稚園の先生の姿をたくさん見せてあげたり、その先生に「先生もピアノを頑張って練習したよ。」という体験談を聞かせてもらったりするのもひとつかなと思います。“あこがれの貯金”をたくさん貯めることが大事ですね。

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   kens-pro@mx.biwa.ne.jp
やめないピアノ・エレクトーン楽しい家庭練習HP  発行人:ken
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