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ピアノエレクトーンの練習|マラソンコンサートで鳥肌が立った(その1)

マラソンコンサート
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Kenです。

学校が始まりました。

最近、2学期制の学校が増えてきましたね。ゆとり教育の加減で、少なくなった授業時間を、2学期制にする事で始業式と終業式を1回分省略して授業時間を確保する狙いのようです。

我が子供たち、2学期制です。

今年の夏休みは、8月29日で終わりでした。30日から学校へ行っています。学期ごとのイベント(行事)のバランスを取るために、運動会は5月です。

最初は少し驚きましたが、ピアノの発表会やコンクールが秋なので、運動会練習の疲れが少なく、助かります。

でも・・・

成績表もらいは、これからなんですよねぇ。1学期(前期)がまだ終わっていないから・・・。恐ろしい・・。

背筋が凍るような第12号の始まりです。

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目次

  ♪第12号 マラソンコンサートで鳥肌が立った(その1)          

  ♪臨時号その2 解決編 ~退会回避の実践内容をありのままお伝えし

ます~

  ♪一日一回協定の具体的方法その8

  ♪毎年2回はやめたいという我が息子の話~ その12

  

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〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓やめないピアノ・エレクトーン楽しい家庭練習〓〓〓〓〓〓

                                                 2004年9月4日(土)  

第12号   マラソンコンサートで鳥肌が立った(その1)          

発行       ken

mail: kens-pro@mx.biwa.ne.jp                                       

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  • 1999年秋のことです。近くのデパートのセントラルコートで鍵盤楽器の展示会を開催しました。          

それまで展示会の盛り上げとしてデモンストレーター(演奏のプロ)を招いて弾いてもらっていましたが、いっしょに展示会を開催していた某楽器店さんから「今回は生徒さんに演奏してもらうマラソンコンサートにしましたからおたくも数名出演を頼んでおいてください。」と依頼が来ました。

その仕事が私にまわって来たのです。                                                                      

  • マラソンコンサートとは、人前で弾きたいと思う人なら誰でも参加OKの小規模演奏会です。

主にエレクトーンを習っている方に出演を依頼して、10名から40名くらいの演奏を次から次へとマラソンのように?発表していくコンサートですが、4、5歳の子供さんでもソロで出演できるお気軽なコンサートです。

現在では、様々な形態でそれぞれのコンセプトで参加されます。私が関わったコンサートには、4年間で700名以上の方が参加されています。

今だからこそいえますが、私は「人前で、すすんで弾こうなんて、勇気のある子がいるわけ無いじゃない。ましてや親御さんは絶対無理です。って言うに決まっている」と思っていました。

ため息をつきながら知っている方の中から、ひょっとしたら出てくれるかもしれない方を数名リストアップして電話しましたら案の定

「うーん。うちの子はねえ。そんなのには出ないと思いますよ。」

と全然乗り気じゃない反応。

「ちょっとまってね。聞いてみますわ。」と一応、子どもさんに聞きに行かれました。

  • 電話の向こうのやり取りがなんとなく聞こえてきます。そのうちお母さんのおどろきに

満ちた大声が。

「えっ!出るの?出るんかいな。ほんまか?そしたら”出ます”っていうで。ええねんな。」

電話口にもどってこられて

「家の子、でるってゆうてますわ。」

  • 私が驚きました。誰も出ないって決め込んでましたから。そしてそれから7,8名の方に電話でお願いしたところ、全員「出演します。」って言ってくれたんです。

ほとんどの方は、

「子どもに聞いてみます。」と本人の意思であることを確認した上での出演でした。

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓やめないピアノ・エレクトーン楽しい家庭練習〓〓〓〓〓〓

                                                 2004年9月4日(土)  

臨時号その2 解決編 ~退会回避の実践内容をありのままお伝えします~

発行       ken

mail: kens-pro@mx.biwa.ne.jp                                       

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ken:昨年の秋のことですが、協定を結んで1年近くがんばってきた息子がいきなり

「ピアノをやめる!」

と言い出しました。このようなメールを発行する割にはダメダメ親子です。その時の様子をすべてお伝えします。

解決方法は、これまでメルマガでお伝えしてきたことを実行しただけです。

~以下本文

~この後したことは・・・                                    

  • まず、本人の自信とメンタルダメージの確認です。(第10号「やってもできない・・」

参照)                                

 ピアノに向かって、ソナチネの楽譜を開いて、

「この曲はどんなにがんばっても弾けないと思うの?」と聞きました。

「弾けないと思う。」と息子は答えました。

「お父さんは弾けると思う。断言するよ。お前は必ず弾ける。どう思う?」と尋ねました。

「無理や。」と息子は答えました。

「じゃあ、今からそれを証明するよ。」

  • 次にどこまで出来ているかの確認です。(第10号「やってもできない・・」参照)

「弾けるところまで、弾いてごらん。」息子は弾き始めました。すると案の定、見開きのページで右側の下半分が弾けないだけでした。全体の4分の1程度です。

「今の演奏、10点満点で何点だと自分で思う?」

「5点か3点」と息子は答えました。やはり自信をなくしていそうです。

「そう思うやろ。でも今のは7.5点やで。だって、弾けてないのは右のページの下半分だけやん。ここが弾けたら後は繰り返すだけやん。」

○弾けない部分を、確認します。(第11号「・・共通の敵をやっつけよう」:参照)

右手だけ弾いてごらん。ゆっくりですが最後まで弾けました。

左手だけ弾いてごらん。途中でつまりましたが、2,3回やれば弾けそうです。

今回はどうも左手の練習が充分じゃないようです。

この、2,3回が自分だけではなかなかできないんですよね。本人は後何回弾けば出来るようになるかわからないし、我慢が出来ない。正直親だってわかりませんが、それでも必ずできると信じて暗示にかけることも有効です。大事なのは信じさせて集中させること。

○集中させます。(第3号「真剣白羽取り・・」でもいけると思いますが)

「あと2,3回で弾けるで。ただし、集中して弾かないとあかんから、途中で楽譜を閉じるかもしれないから、しっかり覚えや。いつ閉じるかわからんでえ。」

と、いじわるをしました。

集中すれば2回でゆっくりで弾けます。

3回目に楽譜を閉じましたが、なんなく弾けました。

○ここで終わり。(第2号「一日一回協定・・」参照)

「明日もゆっくり同じように弾いてごらん。一週間後には全部弾けるようになってるから。」

わずか弾きはじめてから15分のことです。どうやら、毎日練習している時間も15分くらいだそうです。

「どうや?まだ弾けないと思うか?」息子は首を横に振りました。

「今日はこれで終わり。」と行った時に、「えっ」という表情をしました。もっと弾かされると思ったのでしょう。

でも一日一回協定のポリシーは「自分がやれると思う量以上は無理にさせないこと」

なのでやめました。

今回の協定は、「期限までに”ソナチネ”をやっつけること」

なので、無理をする必要はありません。

○明日から

 妻は怒っています。

「ちょっとの時間でいいから、せめて少しくらいはフォローしてあげてよ。」

家族会議で私は

”家族みんなの協力が足りない。”

”やめたいと思っている気持ちを 早めに察して、応援してやらないといけない”

と怒ったのでした。

でも、一番それができていないのはどうやら私だと家族は思っているようです。

私の言い分はあるのですが、確かに 15分で済むことならもう少し早くにフォローしてあげても良かったかな。と反省したので 今日から一週間は付き合ってあげようと思います。

~最後に・・・        

 ピアノの練習って、一人きりでしますよね。心底たのしんで自由に弾いている時は良いんけど、難曲にチャレンジして いるときとか、壁にぶち当たった時とか孤独になることもあると思うんです。もう少し早くに感じてやればよかったなと 思います。

でも、「そろそろ自分で出来るようになれよ」とも思います。どちらも本音です。

それにしても、自分で配信してきた内容を自身でまたまた実行することになろうとは・・

進歩無いです。    

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  ♪一日一回協定の具体的方法その8

  

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  • 一日一回(実際は1日2回ですが)協定が結べた堤さん・・

~協定を結んで練習を始めて一ヶ月半が過ぎました。

マラソンコンサートの当日を迎えました。

近くのデパートでのコンサートのはずでしたが、実は大きな駅ビルの構内付近にある特設ステージでした。お母さんは不安を隠せないようでしたが、本人が「出る!」というものを反対できませんでした。

ところが・・。

Ken:    「堤君。もうすぐ順番が来るから椅子に座って待っててね。」

    返事がありません。まさかこんなに大きなテージで大きな音量で弾くとはこれぽっちも思ってなかったのでしょう。緊張のあまり今にも泣き出しそうでした。

舞台袖には出演者しかいけないのです。

既にお母さんと離れて10分が過ぎようとしていました。そんなとき・・

堤君の前に出演するお兄ちゃんが話しかけてくれたのです。

U君: 「ポケモンの中で何がすき?」

堤君: 「えっ?」

U君: 「僕、ライコウ ゲットしたで。」

堤君: 「へぇ。(尊敬の念)むずかしいのやろ?」

U君: 「簡単やで。あっ。ボクの順番や。お前も終わったらどのポケモンが好きか

教えてや。!」

      そう言ってU君はステージに上がっていきました。 この雑談で一人ぼっちで緊張していた堤君の緊張がどうもほぐれたようです。

そしてU君の演奏が驚くほど上手だったのを凝視していた彼の目に光が戻ったのです。    

そして、いよいよ堤君のマラソンコンサートが始まりました。

ハ長調の“ジュラシックパーク”です。

「ドッソー レッラー ラシドードシッソラー ~~」

お母さんは目をつぶっていました。ほとんど間違えることなく演奏を終えた堤君はMCの紹介が終わるやいなや、満面の笑みでお母さんの胸に飛び込んでいきました。

そして一言

    「ポケモンクリスタル(ゲームソフト)買ってや!」

    どうも、お母さんと彼との間に密約があったようです。

    そして、U君にも「今度ライコウ頂戴な。」

子供のがんばりの動機は大抵、大人のそれとは一致しないことを身にしみて感じていますが、彼もそのようです。

お母さんは、彼が笑顔で戻ってきてくれたことがとにかくうれしかったそうで、演奏がうまくいったかどうかなんてとても聞いてられなかったようです。それほど重圧を感じられたのでしょう。

ken :    「おかあさんにお願いがあります。今日はこの事を仕事で来られなかったお父さんや、離れて暮らしているお爺ちゃんお婆ちゃんにも本人の口から報告させてください。」

お母さん:  「はい。そうします。」  

             私自身もうまく行って本当にほっとしました。

           

~それから一週間後

ken :    「コンサート後の子供さんの様子はいかがですか?」

お母さん:  「先生がコンサートのことを聞いてくださって、しかもクラスのみんなの前で弾かせてくれたんです。

 前回のクラスコンサート(レッスン時にひとりづつ前に出て弾くこと)の時にはいやがって弾かなかったこともあり、先生は上手リベンジさせてくれたんです。本人も得意満面でした。

いまも好きでない曲は決して進んで弾くわけではありませんが、マラソンコンサートに出演したことは自信になったようです。U君に、また会いたいし、今度は“バックトゥーザフューチャー”が弾きたいと言ってます。」

 

堤家では、最近妹さんもレッスンを始め、お兄ちゃんの存在をだんだん脅かすようになってきたようですが、練習も自分から弾く日が多くなりお母さんはご満足だそうです。

ただ、マラソンコンサートに出演するのは本人が望むので仕方ないのですが、お母さんは毎回気が気でないそうです。

でも、お母さんは気づいてくれました。

「子供が変わって欲しいと願うことは、私自身も考えも変えていくこと。かといって無理強いするのではなく、本来子供が持っている“うまく弾けるようになりたい。自分の好きな曲を弾きたい”という気持ちに訴えかけることが大事なんだなと思いました。」

~8回に渡ってお送りした「一日一回協定の具体的方法」いかがでしたか?上手くいきすぎでしょうか?

でも、堤さんは“うまくいった”とは思っておられないようですよ。なぜかというと、子供さんが勝手に練習するようになったのではなく、様々な試みをお母さんが実行して、一喜一憂してようやくたどり着いたのだから。

「これだけいろいろ考えて根気よく付き合ったのだからもっと上手になって当たり前なのに・・・」

と、おっしゃってます。親の欲はつきません。

さて、次回からは、「あこがれの貯金が貯まれば弾くなと言っても弾きます」

具体的方法をお送りします。

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毎年2回はやめたいという我が息子の話~ その11

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  • いやあ。参りました。「僕ピアノやめる!!」突然の爆弾発言。我が家に緊張が走りました。

なんとかおさまりはつきましたが、あわや、各コーナーが終了してしまうところでした。

毎日の練習は本当に大変ですよね。あらためて、身をもって感じました。頼むでしかし。

■さて、息子のやめたい宣言で蜂の巣をつついたようになった我が家。それから二日が経ちました。

「ソナチネが弾けたらやめなくても良い。」

「じゃあ弾けるように手伝ってやるよ。」

と協定を結んで、それからどこまで弾けていてどこが出来ないか共有して、それからゆっくりと右手と左手と弾いて、あわてないで、両手でいきなり弾こうとしないで、楽譜を閉じて覚えているか確認して、そして今日。両手で弾いてみようかと促しました。なんと弾ける弾ける。

それまで出来なかった8小節。我が家の憎きやっつけるべき敵、すらすらと弾けてしまいました。弾いたというより、弾けてしまいました。なので一番びっくりしたのは息子本人。

「これで100点?」

うーん。では無いけどね。

でも弾けるだろ。お前は。

「うん。」

嘘じゃなかったでしょ。

「うん。」

じゃあまた明日ね。今日練習していた時間はわずか12分。GOODです。何とか乗り切れそう。

皆様ご心配をおかけしました。すみません。ありがとうございました。

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~今後の配信予定

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第13号:マラソンコンサートで鳥肌が立った(その2)

第14号:マラソンコンサートで鳥肌が立った(その3)

第15号:発表会、あがらない様にするためのとっておき  

第16号:~レッスンを始めた動機 親と子・気持ちは違って当たり前~  

第17号:あこがれの貯金が貯まれば弾くなと言っても弾きます(その1)  

第18号:あこがれの貯金が貯まれば弾くなと言っても弾きます(その2)

第19号:あこがれの貯金が貯まれば弾くなと言っても弾きます(その3) 

第20号:音あてゲームで音感を身につけよう    

第21号:ホームコンサートは退会阻止の必殺技!

第22号:私もうやめる!「お母さんが泣いた日」 

第23号:CD聞く子がうまくなる!

第24号:楽譜を読めるようになりました1 

第25号:楽譜を読めるようになりました2   

第26号:椅子の高さと位置で音色が変わる1  

第27号:椅子の高さと位置で音色が変わる2  

第28号:椅子の高さと位置で音色が変わる3  

第29号:CD聞く子が上手くなる!2   

第30号:CD聞く子が上手くなる!3  

第31号:遊び弾きはやめさせるべきか   

第32号:ゆっくり弾ければピアニスト 

第33号:本読みで表情豊かな演奏が出来ます。

順番は都合により変更する場合がございます。あらかじめご了承ください。

またご希望がありましたらメールにて連絡くだされば予定を変更して配信することも可能です。

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ご意見・ご感想・ご質問はこちらへどうぞ。

   kens-pro@mx.biwa.ne.jp

やめないピアノ・エレクトーン楽しい家庭練習HP  発行人:ken

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