Kenです。
会社の健康診断がありました。
聴力検査を受けた際、
「このヘッドホンをはめてください。右左、音が聞こえた方の手を
あげてくださいね。」と係員。
「はい。」
係員は、なにやらスイッチを押しています。
「ははぁ。この音か。」右から高い音が一回。低い音が一回。どちらも ド(C)の音です。
続いて、左耳。 ? 、 ?? 音が聞こえない??。
係員はスイッチを押しています。 でも音が聞こえてこない。
「ヘッドホンを外して下さい。」係員が言いました。
「どうも、左耳が聞こえないようですね。」
私の父が40歳を過ぎた頃、少し難聴の気がありました。遺伝かな。超ショック!!!
後半に続く!
気を取り直して・・それでは第22号の始まりです。
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やめないピアノ・エレクトーン楽しい家庭練習メルマガ
目次
♪第22号:私もうやめる!「お母さんが泣いた日」
♪あこがれの貯金~ その10 コンクールに出演しよう!その6
「ステージトレーニング」
♪毎年2回はやめたいという我が息子の話~ その20 「朝、練習できます?」
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2004年11月13日(土)
第22号:私もうやめる!「お母さんが泣いた日」
発行 ken
mail: kens-pro@mx.biwa.ne.jp
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●ひよこ向け…………レッスン初心者・経験の少ない親御さんへ
◆ もう7、8年ほど前の話ですが我が家の娘が音楽教室に入会して、2回目の春、幼児科(4,5歳児のグループレッスン)に進級しました。エレクトーンを3月に用意して、準備万端で望んだ幼児科。やっと鍵盤を習います。ところが、5月に始まって3ヶ月ほどたったころ、
突然「私もうやめる!!」と言い出したのです。
妻が・・・・。
◆ 「えええっ。まだ3ヶ月しかたってないじゃないの。」
思わず漏れた私の台詞。
だって、私楽器店社員ですもの。カッコつきませんもの。両手になるまでにやめましたでは、これから仕事になりません。心の中では決して穏やかではありませんでしたが、そこは、ぐっと押さえて聞きま
した。
「本人が行くのを嫌がっているの?」
「いいえ」
「じゃあどうして?」妻は泣きながら説明しました。本当に泣いたんですよ。
「うちのクラスは9人いるけど、AちゃんもBちゃんもCちゃんのお母さんもピアノの経験があるし、お家でちゃんと練習させているみたいだし、うちの子は私が経験がなくて、教えてやれないし、どんどん離されていくと思ったら可哀想で続けられない。」
◆ 参りました。このままでは私が可哀想になってしまいます。
「もう一度聞くけど、本人は行くのが楽しみじゃないの?レッスンは楽しくないの?」
すると妻は
「そんなこと無い。喜んで行っている。レッスンも楽しそう。」との答え。
「じゃあもう少し様子を見てあげようよ。まだ3ヶ月だし、両手にもなってないし、肝心の本人が行きたいと行っているのを可哀想だからといって(多分、将来可哀想な目に子どもが遭うと思ったのでしょうね)今やめさせるのはどうかと思うよ。もうちょっと後でもいいのでは。」
◆ 今では笑い話です。というか、妻は覚えてないようです。(あのねぇ)その後娘は幸いにもやめるやめないの話しになったことはありませんが、当時は本当にあわてました。
◆お母さんは、ともすると孤立しがちだと思います。(そうじゃないお母さん。気を悪くしないでね。)レッスンを始めさせたのも直接はお母さんというケースが多いです。だから、家庭練習の責任者もお母さん。何かあっても解決するのはお母さん。ご主人様に相談すると
「そんなに嫌がってるなら無理して続けさせなくてもいいんじゃない?」
と答えが帰ってきます。(もちろんそうでないお父さんもいらっしゃいますが)
「始めた事を途中で投げ出すことは教育上よくない。」とも思うし、楽しいから始めた音楽が”音が苦”になるのなら本末転倒だし。
◆ 本当に板ばさみです。私はこのパターンを数限りなく見てきました。このパターンに”レッスンをやめる構図”と名づけました。(そんなものに名前をつけるな!)
でも、以前の私は名づけることはできても、また「お母さんにばかり負担をかけてはいけないよ」と訴えることはできても、どうしたら具体的に解決できるかということについては、まるで無知でした。今は少しだけ前よりわかる気がします。
◆まずは、”目の前の曲をお母さんと子供さんで乗り切ろうとチャレンジするのです。”
乗り切ることが出来たなら、周りの人達たち(お父さん、お友達、先生等)がその勇気と努力を認めだします。認めてもらえた子供さんはそれを誇りに思い、次の課題にチャレンジしようとする気持ちが芽生えるのです。
まず、“やめる構図”抜け出すには”親子で目の前の曲をやっつける事だと思います。
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♪あこがれの貯金~ その10 コンクールに出演しよう!その6
「ステージトレーニング」
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●にわとり向け………レッスン暦の比較的長い方・経験の多い親御さん向け
子供さんが積極的にピアノやエレクトーンに向かって練習するためには、それなりの動機が必要だと考えます。私は“あこがれの貯金”が貯まっていればつらい練習にも立ち向かえるのではないかと思うのです。だだし、何にあこがれるかは、人それぞれですし、大人と子供で違っていても当たり前です。
~今回もコンクールに出演した、ともちゃんのお話。~
ともちゃんは、小学校4年生(現在5年生)のピアノ個人レッスンで習っている生徒さんです。
ヤマハヤングピアニストコンサートに出演することになったともちゃん。曲は「人形の夢と目覚め」です。ともちゃんにとっては初めての大曲で、それは自分で楽譜を読んで弾くという課題取り組むことでもありました。
また、家庭でいままで横にピッタリついて練習を見てきたお母さんは、
◆最初からCD等 音源を聞かせない。
◆横から口を出さない。
ということに気をつけながら、見守ってあげることにしました。(先生に言われたからですが・・)
でも、お母さんにとっては、これがとてもつらかったようです。
◆◇◆
いよいよ、本番が近づいてきました。
先生が、言いました。
「大きなステージで、大きなグランドピアノを弾いておきましょう。」
???どこで?そんな事できるの?と、お母さん。
ステージトレーニングというものがあるそうです。音楽ホールや文化会館などで、まれに貸館の空きがあるときに音楽ホールのステージとピアノを開放してくれるそうです。(有料が多いですが)
「とてもお金がかかるんじゃないですか?」
「大丈夫ですよ。高くても3000円くらいでしょう。」
「はぁ。」本当は3000円でも高いと思ったけど、ここまで来たんだから、いけるところまで行こう!と思って申し込んだそうです。お母さん。
誰もいない客席。でも、ステージはスポットで眩しいです。真ん中には、とても大きな外国のピアノ(ベーゼンドルファーだったみたいです)。ともちゃんが弾きます。
「きれい。ピアニストみたい。お客様はいないけど・・。」
お母さんは、ステージで弾いている、ともちゃんの姿を見て感動されたそうです。
「なんかね。いい音がするんだけど、音がいろんなところから聞こえるの。」
と、ともちゃん。
「そうだね。教室で弾いているのとちょっと違うでしょ。慣れておかないとね。
あと、ペダルの響き方が違うから気をつけでおこうね。」
広いホールだと、いつもどおりペダルを踏むと、音が広がりすぎてにごってしまうことがあるそうです。 どうも、先生は本番のリハーサルをしておきたかったようです。
「だって、出るからには精一杯やりたいじゃない。」
いよいよ、本番です。
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毎年2回はやめたいという我が息子の話~ その20
「朝に練習できます?」
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●ALL向け…………読者の皆さんすべて
■ レッスンや家庭練習の様子を電話で伺っていました。ある子供さんの話ですが、毎朝幼稚園に行く前に鍵盤を弾いて遊ぶそうです。驚いたのは1年半の間お母さんは一度も弾きなさいといったことがないということ。本当にうらやましいです。このメルマガ読者様たちもきっと同じ気持ちだと思います。
「いつまでも弾いてないで早く出かける準備をしなさい。」
なんてこともおっしゃるそうです。カルチャーショックです。うーん。私は廃業ですね。いつかそのお母さんにこのメルマガにゲストでお招きしたいものです。いつもそうなのですが、そんなお母さんに限って、私が
「なぜ、そうなったんですか?いつからなんですか?」
という質問に
「よくわからないのですが、最初からそうだったんです。」
というお返事になります。
多分、私たちにはわからないことでも、お母さんにとっては当たり前すぎて、かえって特別な心当たりにはならないのでしょう。2,3日忘れていた我が息子の練習表を製作しながら、ため息交じりの今日の日記でした。
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健康診断の続き・・
「左耳、所見あり」と書かれた診断書を握り締めて、立ち尽くしていた私の背後から、後輩が寄ってきて言いました。
「kenさんに順番抜かれちゃいましたよ。聴覚検査の機械が壊れてて左側が全然聞こえないんですもの。すっかり時間を喰っちゃって。」
「何?左耳?故障?」
大急ぎで、聴覚検査へ戻ると、既に何人もの人たちが測りなおしで行列を作っていました。
再検査の結果は「異常なし」
診断書も書き直してもらいました。
あぁ、よかった。もう、仕事ができなくなるかと思いました。(ちょっと大げさ)
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~今後の配信予定
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第23号:CD聞く子がうまくなる!
第24号:楽譜を読めるようになりました1
第25号:楽譜を読めるようになりました2
第26号:椅子の高さと位置で音色が変わる1
第27号:椅子の高さと位置で音色が変わる2
第28号:椅子の高さと位置で音色が変わる3
第29号:CD聞く子が上手くなる!2
第30号:CD聞く子が上手くなる!3
第31号:遊び弾きはやめさせるべきか
第32号:ゆっくり弾ければピアニスト
第33号:本読みで表情豊かな演奏が出来ます。
順番は都合により変更する場合がございます。あらかじめご了承ください。
またご希望がありましたらメールにて連絡くだされば予定を変更して配信すること
が可能です。
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ご意見・ご感想・ご質問はこちらへどうぞ。
kens-pro@mx.biwa.ne.jp
やめないピアノ・エレクトーン楽しい家庭練習HP 発行人:ken
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