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ピアノの練習|イメージどおりの音が出ない

その他
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kenです。

音楽教室を卒業した後、音大に進学された生徒さん(Yさん)がうちの楽器店にやってこられました。

「私、ピアノの先生になりたいんです。」

私たちは、音楽教室に入会される生徒保護者様に、アンケートを取ります。

「音楽教育についてのご希望は?」
「音楽を通じてどのように成長して欲しいですか?」
「始められた動機は何ですか?」

20年前は

「学校の教員免許を取るために。」
「ピアノの先生になって欲しい。」
とお書きになる方がとても多かったです。5人に1人くらいはいたような気がします。(ちょっとオーバーかな?)

最近は・・・・。
ほとんどいらっしゃいません。

「まず、楽しむこと。それが好きで続けた先に資格や職業となるなら応援してもよい。」的な考えが大多数を占めます。

Yさんのお母さんもそうだったようです。

「勉強も運動もがんばったけど、結局一番好きだったのが音楽だったようです。ここまで来たら私も応援してあげようと腹をくくりました。」

わかりました。では、私も応援しましょう。
またひとり「おんがく大好き家族」の伝道者が増えそうでとても楽しみな第74号のはじまりです。

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やめないピアノ・エレクトーン楽しい家庭練習メルマガ
目次
♪第74号:イメージどおりの音が出ない
♪ピアノ講師のたまごYさんの奮闘記~ その1
「どんな先生になりたいの」
♪お便り紹介 「ピアノor エレクトーン」
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〓〓〓〓〓〓〓〓やめないピアノ・エレクトーン楽しい家庭練習〓〓〓〓
 2005年11月12日(土) 
♪第74号:イメージどおりの音が出ない

発行 ken
mail: kens-pro@mx.biwa.ne.jp
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●ALL向け…………読者の皆さんすべて

◆ 大人のピアノレッスンが、人気です。先日から問い合わせが何件も来ています。うれしい悲鳴です。(私楽器店づとめなもので・・笑)

さて、3年ほど前から、ピアノを習っている、あるご婦人と話をしている時に、

「やっぱり、好きな曲ばかり弾いているんじゃなくて、バイエルとか基礎からしっかりやったほうがよいかしら。」

と、ご質問を受けました。どうしてですか?と、尋ねたら

「映画音楽とか、簡単なショパンとか、弾いてるんだけど、指が思うとおりに動かないのよ。それと・・・。」

それと?

「好きな曲があるでしょ。でも、その曲を練習し始めて2ヶ月もすると、嫌いになってしまうの。」

どうして?

「自分がイメージしている音色が、いくら練習しても出ないのよ。いくらしても。2ヶ月もすると嫌になるわ。」

◆ なるほど。その気持ちよくわかります。
大人が、ピアノをはじめる時って、弾きたい曲がありますよね。ポップスだったり、あこがれのクラシックだったり。
ショパンやモーツァルト、リチャードクレーダーマンやサティー等・・。
CDからか、それともコンサートからか、でも強烈に自分の耳に焼き付いている「イメージしている音」があります。

◆ 当然、そのイメージの音は、プロだったりしますから、そんな奇跡の音は出るはずが無いんだけど、
でも、自分の指から奏でられる音が、あまりにかけ離れていると、ため息が出ます。大人は、理想の音がしっかりしている場合が多いんだけれど、指が動きません。・・・悲しいかな。力量と理想のギャップが大きいんですね。

私も、誠に勝手ながら、“子供がうらやましいなぁ”と思ってしまいます。
だって、子供は、やったらやっただけ上手になるじゃないですか。指だって訓練すればかなり高度な技術が身につきますもの。

◆ でも、こどもにそう話すと、きっと怒るでしょうね。「何、勝手な事を言っているんだ!!」と・・。

子供には、「イメージの音」を持ってもらうことが一苦労です。中には、自然に身に付く子もいますが。

「自分の出している音が、聞こえない!」、

「きれいな音をイメージして弾きなさい!」等と、よく先生から、ご指摘を受けませんか?

では、どうすれば、イメージを持てるようになるのでしょうか。

続きは、来週に。

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♪ピアノ講師のたまごYさんの奮闘記~ その1
「どんな先生になりたいの」
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●ALL向け…………読者の皆さんすべて

Yさんは、音大を卒業したてのお嬢さん。
ある日、私の楽器店に来られました。

「ピアノの先生になりたいんです。」

少子化のこのご時世。ピアノの先生になろうと思ってすぐになれるほど甘くないのが現実です。

ちょっとシビアな話ですが、私は現代のピアノ(音楽教室)の先生は、「幼児・児童に、音楽の楽しさを覚えて広げていく」ことがまずありさらに「“高度な音楽性を的確に指導していく”ことを目指していく」方向があると思っています。

本当はどちらが先ということではないかもしれませんが、これから先生を目指す方には、まずどちらから注力していくかをお尋ねすることにしているのです。

Yさんは、

「私は、音楽教室でピアノを弾くことの楽しさを知りました。子供たちにピアノを弾く事を通じて、音楽を学ぶことを楽しさ素晴らしさを私が感じた様に感じて欲しい。まず楽しい音楽ですね。」

わかりました。
では、質問です。
「日曜日の朝、7:30am~9:00amまで子供が良く見ているテレビ番組はなんですか?」

「おかあさんといっしょの歌のおにいさんとおねえさんの名前が言えますか?」

???

ちょっと意地悪な質問だったかもしれません。
でも、お母さんたちは良くご存知ですよね。(知らなかったらごめんなさい。)

いずれリトルピアニストになっていく子供さん。
バッバ、モーツァルト、ベートーヴェン、ショパン・・・・と覚えていくでしょう。

でも、教室の扉を叩いてくる多くの子供さんの住む世界は「子供アニメの世界」であったりしますよね。その世界からクラシックの世界に招くためにはまず、こちらからも歩み寄ることが早いと思うのです。急がば回れですね。

要するに、子供さんの興味を持つことに我々も興味を持つことが大事ですよと伝えたかったわけです。

Yさんは、その意図を汲んでくれて早速子供向けテレビ番組を見てくれるようになりました。(ピアノの先生というより幼教の先生と言った感じですね。)

さて、さらにYさんに色んな体験をしてもらおうとあることを提案しました。
続きは次回に・・・。

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♪お便り紹介 「ピアノorエレクトーン」

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●ALL向け…………読者の皆さんすべて

Kenです。ピアノとエレクトーン。同じ鍵盤楽器でありながら全く異質の2つの楽器。前回のメルマガ以降ご感想やご意見のお便りを沢山いただきました。その中からひとつだけご紹介いたします。
美冬さんからのおたよりです。

~以下本文

こんばんは。美冬と申します。
いつも楽しくためになるメルマガを
ありがとうございます。
今年の5月から幼児科に通う
娘がいます。

この娘は2歳後半の時から
ピアノを触りたがり弾きたがるのが
強すぎて3歳の時にピアノを購入
しました。
今も遊び弾きで楽しんでいます。

ただその関係かどうかは不明ですが
おんがくなかよしコースでは
エレクトーンの音を非常に嫌がって
いました。このまま進級させたのは
間違いだったのか?と自問自答する
日々です。

本人はお友達と一緒だからヤマハを
続けると言い切っていますので
その言葉を信じてついていくしかない
のかなあとも思いますし、もし本人が
やはりエレは嫌いだと言い切れば
個人科受講になるのかなあとも
思い母である私の心が定まりません。

私自身は幼児科から10年間
エレクトーンで勉強してきたものだから
娘もエレをしてくれたら嬉しいなあと
のんびりしていました。ただ本人が
ピアノの音色を自分で選択したからには
彼女自身で勉強して欲しい。
音楽の楽しさを感じて欲しいと
願っています。
それではお体に気をつけて
お仕事頑張ってくださいね!!
美冬

~以上本文
その後、経過報告のお便りをいただきました。

~以下本文

なんと娘は今まで嫌がっていた
エレクトーンにも積極的に
それなりに弾いていました。
あんなに大きな音は嫌だ!!と
泣き叫んでいたのはなんだったの
だろうか???状態です。
しかも一番前に座り大きな音も
普通に聞いてノリノリでした。
「こ・・こいつ!!!」と心の中で
叫んだ母でした。
もしこのまま行けば本当にエレを
購入になるのでしょうか?
まあその時はその時で
夫と話しあいたいです。
ちなみに夫はキーボードなら
購入したら3階までピアノを
弾きに行かなくても良いという
考えをもっています。
やはり自営業の子が3階まで
上がって自力で練習するというのは
年齢から言ってもありえないので
その点がクリアーできる環境を
作らなければと夫と話し込んでいる
毎日です。
けど赤りんごからおんなかまでの
土台があるから嫌がらなかったとも
思うとやはりやめさせないで良かった!
それでは失礼致します。

~以上本文。

よかったですね。こどもさんってそんなもんですよ。
でも、ピアノもエレクトーンも好きになりそうでよかったですね。
こりゃ近々エレクトーンも要りますね。(笑

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~今後の配信予定
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第75号:イメージどおりの音が出ない。その2
第76号:お笑いブームと音楽
第77号:上手に弾けると好きになる?
第78号:音楽好きにするための環境って?
第79号:卓球少女 愛ちゃんのお母さん
第80号:子供と勝負、はっけよい!

順番は都合により変更する場合がございます。あらかじめご了承ください。
またご希望がありましたらメールにて連絡くだされば予定を変更して配信す
ることが可能です。

~編集後記

Yさん。
とっても熱心な娘さんです。
これからがとても楽しみな先生の卵です。
そして、Yさんのような方が音楽教室から育ってくださったことがとてもうれしいです。

フジコヘミングさんが、おっしゃってました。

「ピアノの上手な人がピアニストになるんじゃないのよ。いつまでもピアノをひいている人がピアニストになるのよ。」(若干ニュアンスが違うかな?)

大好きでピアノをひくことしか楽しみを知らない!・・という方も消去法であれもだめ、これもだめ・・・で最後に残ったのがピアノ・・という方もやはりピアノ好きには違いないと思います。

ここまで続けてこられて、それを仕事にしたいと願うYさんとお母さんがなんだかうらやましいなぁと思うのは私だけでしょうか・・・。

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